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ドレスは脱ぎ捨てた

更新はまちまち。

3/10 3月

ウィーンに戻った。それでもやはりいつまでも心憂い日々が続いていて晴れる兆しは、なんといまだにない。どこから間違えたのか?を考え出してもキリがないし仕方がない。いっぺんに何もかもがどん底に落ちることは今までもあった。いつもならその後何もかも最高潮に上がっていくはずが、今度ばかりはそうもいかなさそうで。あんなに望んでいたものが手に入って、嬉しかったはずのことも、今となっては手放しに喜ぶことができない。

 

昔はよく、私はまた会いたいけれど向こうはもう会いたくないかもしれない、次会うことはないかもしれないと思いながら人と会っていた。

そのことを友達に話した時、その人との次はなくてもまた新しい誰かとのはじめましてがあるよ、未来をマイナス思考で気にする必要はあんまりないよ!!と言ってくれて、

最初は、確かに。そうかもしれない、と思ったし、その友達が私のために言葉を考えてくれたことが嬉しかった。

少し経ってから、いやでも新しい誰かとの初めましてより今一緒にいたい人との次が大事だわ、と思った。

今は、今仲良くしてくれている人達とも、はじめましてからはじまったわけだし、はじめまして、というのはあんまり悪いことではないのかもしれないと思うようになった。私の経験が増えたというのもあるけれど、やっぱり彼の言葉のおかげだと思う。

 

一般的に3月や4月というのは、出会いとか別れとかの時期とされているけれど、学校にも会社にも行っていない私にはあまり関係のないことだと思っていた。なのに、なぜか私にも出会いや別れを考えさせられるようなことが3月にはよく起きる。

色んな人と仲良くなったけれど、ずっとその関係が続いているというわけもなく疎遠になった人もいる。そういう人との次はないだろう。

これからも繰り返していくし、別れがあるたびに、絶望するし、孤独な気持ちになることもあるけれど。柔らかさと温かさで満たされるような出会いもちゃんとあるんだと実感した。それでも私が諦めきれないまま終わる仲もこの先あるかもしれない。だから自分に言い聞かせる。

 

私が思うより世界は広い

そうであってほしい