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ドレスは脱ぎ捨てた

更新はまちまち。

2/12 時間

今日は約7ヶ月ぶりの銀座で、歯医者に来た。銀座は東京の中でも特に好きな街だ。歯医者は毎回のことながら検診のみの数分で終わったのでその後GINZA SIXの蔦屋に行ってハインリヒ・ハイネの詩集、ヒットラーが現代にウッカリ現れてしまったけれどもそれがヒットラーのモノマネをしている人と勘違いされて現代人にもみくちゃにされるというあらすじの小説や切なく震える純愛ミステリー、と書かれた知らない作家の小説、純喫茶が紹介されている本、ピカソなどの芸術家が愛したスイーツ、ウィスキーのアレンジレシピ、の6冊を購入した。

小説を読んでいる時は嫌なことを考えなくていいし、他人に怯えることもないし、見たくないものを見ることもなければ聞きたくないことが耳に入って来ることも、まずない。

1番好きな小説なんかは1、2日に1回開く。でも1、2日に1回開くと決めているわけではなくて、無意識にそれを読みたくなってしまう。

今は1日のほとんどを読書に費やしていると思う。あまり長く眠れないし、欲しいものも本以外ないし、食欲もないため最近は家で何を食べたかの記憶が薄い。

こういうのを現実逃避というのだろうか?上等だ。私が何もしなくても、私に都合の悪い事実や悲しいこと、怒れることはあっちからどんどんやって来るのだから私はそれに潰されないように逃げるべきだから。その権利がある。

1月の2週目からインフルエンザにかかり、その後副鼻腔炎になり約3週間死体ごっこ状態になってから、今月に入ってやっと回復したと思ったら今度は私のメンタルをことごとく削っていくような出来事が重なったりそんな言動をする人間がいたりして。あぁ、心身共に死んだように生きている。

人生という膨大な時間という暴力、或いは恐怖。何の為に、起きて、ご飯を食べて、携帯を開いたり、落ち込んだり、電車の中で1人で泣いたり、或いは何の為に生きているのかも、今はよく分からないけれど明日も明後日も読む小説があるから今はとりあえず生きていてもいいし、起きられるし、ご飯も食べられる。偶には出掛けても良いと思う。小説を買う為に。

 

「「同意なしに自分を生んだ」という理由で、インド・ムンバイに住む27歳の男性が両親を告訴しようとしている。」という記事を先日に読んだ。反出生主義者というのか、私はこれに近い考えを持っている節もある。生きていれば確かに、もう死んでもいいと思うくらい幸せだと感じる瞬間があったり、胸が震える素晴らしいものにも出会うし、天国のような夕焼けを見るとか、そういうことがある。ふいに顔を上げたとき空があまりに青いことに気がついたり、さそり座の一等星は爆発寸前だから赤いのだとか、覚えたり。

子供が全く欲しくない訳ではなくたとえばこの先のパートナー次第では子供を持っても良いとは思うけれど、私が生んでしまった為に多かれ少なかれ、大なり小なり辛い目にあったり悲しい目にあったりしなければならないなんて、それはかわいそうだ。

悲しむ私を見て悲しむ母を見ているとそう思う。母は私を産まなければ自分の子供が悲しむことはなかったし、それを見て母自身が悲しむこともなかったのに。

 

まぁ、そんなことはいい。そうだ、小説の話に戻ろう。今日は森茉莉の甘い蜜の部屋、という500ページもないけれど紙が分厚いから1600ページくらい厚さがあるように見える小説を鞄に入れて、移動中に読み進めた。重さは気にしない。これは昨日から読み始めたもので、私は純文学の文体が難しいと思うし苦手で最後まで読めた記憶がほとんどないのだけれど、彼女の文章は比較的読みやすいと感じるから時間がかかっても読み切りたい。

 

前述したように食欲がないのでお昼ご飯を食べたら夜はもう食べないことが多かったが、今日はお昼過ぎから出かけて、あれこれ見ていたら夜になったのでそのまま銀座で夜ご飯を食べた。鶏肉を扱っているお店でお鍋や焼き鳥を注文して、日本酒を一合と梅酒を飲んだ。日本酒はだいたいどこも一合で注文するというか、最低の量が一合なことが多い。私はそれを1人で飲むのでさすがに日本酒を飲んだ後はいつも軽く酔う。母は日本酒を飲まない。ウィスキーや焼酎も。母はワインとビールが好きだ。

このご飯屋のほぼ目の前にYAMAHAの本店があるから、まだ営業時間内だし寄って楽譜でも買おうかと思ったら今日は定休日だった。楽譜はネットで買うことにしよう。

それから隣の家の人に、明日うちにお茶しに来ない?と誘ってもらったのでそれ用の手土産を探す為に銀座三越に来て、最初は地下2階をウロウロと探し回ったけれどバレンタインという時期柄か混んでいて身動きを取るのが大変だった上にとくにこれというものも見つからず。結局3階にあるLADUREEに行ってマカロンにしようと決めた。ついでに併設されてるカフェにも寄ってケーキとロイヤルミルクティーを頼んだ。私はたまらなく幸福になる。外は絶えることなく人間や車が行き交っている。やっぱり、銀座は好きな街だ。

1人でかかえるなんて無理だ!!どうにかなってしまう!!という事態に直面した時、素直に今こういうことがあって辛い!悲しい!と人に言えるようになったことや、元気?とか大丈夫?と聞かれた時に元気じゃない、大丈夫じゃないと言えるようになったことに自身の成長を感じるし、私のそんな回答を許してくれると私は知っていて、さらには励ましてくれたり適切なアドバイスをくれるような人々が周りにいること。ご飯やケーキを食べに行こうと誘える友達もいること。きっと、たまらなく満ちたりている。別にご飯もケーキも食べなくてよくて、公園のベンチとかで2人で座っているだけでも満ちたりるのだけれど。

事情がわかんないときに、ついつい悪い方に考えがちだけど、 心配する時間が 辛いから 前向きに考えるようにしてる!

そういう時こそ 自分磨き!

人は変えられない。自分が なりたい自分になっていれば 私は ま いっかって思う

交友関係に悩む私へ、おばがかけてくれた言葉を反芻して、私は足の爪にCHANELのヴェルニ ロング トゥニュ 588を塗った。