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1/1、1/2

朝5時過ぎ、寝ている母に海に行くと告げ(もちろん返事は来ないが)玄関を出た。荒井由実ルージュの伝言を聴きながら。飛行機が経つ前も聴いていた。約5ヶ月と半月ぶりの近所をきょろきょろと見て歩く。特に変わりはない、私の知っている道。2日前は私の歩く隣に恋人がいたのに、今では時間の流れすら違うくらいに遠いところへ来ている。空港から家に帰るまでの車の中でもウィーンへ戻りたいと泣いた。すぐ戻れるよとみんな言うが、そんなことはないと分かっている。でも出発直前まで恋人の部屋にいて、彼のTシャツを着ていたままで日本に帰ってきた。代わりにスワロフスキークリスタルでできた六十四分音符の置物を渡した。同じ素材でできたグランドピアノの置物と合わせて買ったもので、そっちは私が持っている。

日本に帰国して7時間弱、私はまたこの日本に馴染んでしまった。最近はよく荒井由実を聴いている。途中で何人もの男の人の集団とすれ違った。やっぱりいつの時もどこの国でも男の人の集団は苦手だ。まあー、得意な人なんていないか。星が見たいからわざわざ日の出の1時間半以上も前に来たというのに、今日は結構な曇りであまり見えない。三日月より少しばかり太った月。海まで来ると金星やさそり座の一等星くらいは見えた。後は時々雲の隙間から顔を覗かせる小さな星たちがかわいい。手持ち花火やらタバコやらで火遊びをしている若者たち、懐中電灯を照らしながら散歩している老人、自転車で駆けるおばさん、薄着で階段に腰掛ける17歳の女。海に着いたら今度はクラシックを聴き始めた。とりあえずはじめにモーツァルトのピアノコンチェルト23番の3楽章。モーツァルトの中でも特に大好きな曲。するとだんだん、真っ暗だった空に少しだけ色がつき始めた。ウィーン帰りの私からすると気温自体はそこまで低いわけでもなかったが、あんまり暖かくない格好で長い時間外にいたからさすがに身体が冷えてきてしまって、日の出が始まる頃には指一本動かすのもやっとだったほどかじかんでいた。コンビニでアイスや温かくなるものを買おうと思って千円札をポケットの中に入れておいたのに、冷えすぎてその気力すら湧かず数枚写真を撮ってから足早に帰った。その時トークをしていた何人かに送信して、8時になる少し前に寝た。私の部屋は遮光カーテンなので、朝日が昇っていても真っ暗。朝寝にも昼寝にも、もちろん夜寝るのにも向いている。起きたら日が暮れていて、来ていたLINEひ返事をしてから母とコンビニに向い、アイスやアーモンドフィッシュやミックスナッツ(無塩のもの)を買って、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ニューイヤーコンサートを観ながら食べた。去年たくさん行ったMusikverein。見慣れたウィーンやオーストリアの風景も映像で流れてきた。コンサートに行きたくなったけれど、良いオーケストラはあるだろうか。それから日本のコンサートはチケット代が高いから悩みどころだ。交通費もかかる。

話が変わりますが1/2になりややゆっくりめに起きてからアイスを食べみかんを食べ、家にあるコーヒーメーカーでいれたカプチーノがあまり美味しくなくて残念な気持ちになった。夜はヴァイオリンソナタを聴きながらハーブティーにはちみつを入れて飲んだりペディキュアの色を変えたりした。前は恋人の好きな濃い青色だったけれど、今度は薄いアイスグレー。気分も変わって嬉しくなった。恋人がいなくても楽しめることがちゃんとあった。

今回超不本意に一時帰国する羽目になったのはあんまりベッタベタし過ぎないように、という神の意志なのかもしれないし、ほんとうは恋人に会わなくても楽しくやっていけるワ、くらいの精神でやっていきたいんだけれど。ウィーンにいると、会いたがったら会えちゃうから。日本にいればどう頑張っても会えないし。でも会いたい、ってのを繰り返してる。日本にいることも、恋人に会えないことも別に悪いことじゃないんだけれど。日本に来たと言うとみんな、おかえりと言ってくれて喜んで予定を空けてくれるし。ただ今回はそれが私の意思じゃなくて不本意にそうせざるを得なかったから、何か物足りないし1日でもはやくウィーンに戻りたいし、1日でもはやく恋人に会う為の次の予定が欲しい。そして次は自分の意思で日本に帰って、純粋に楽しみたい。

今日は年明け初友達とご飯。上野に行くので、私が上野東照宮にも行きたいと言ったら快くOKしてくれた。楽しみ、もう寝てちゃんと起きよう。

という投稿を1/2にしようとして忘れていた。