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ドレスは脱ぎ捨てた

更新はまちまち。

11/30 グリューワイン

グリューワインに最近ハマっている。

クリスマスマーケットで飲んでから虜になったと言っても過言ではないくらい、それはもうありえないほど飲んでいる。

1L入っているグリューワインの瓶を、もうわたしとままとで3本は飲んだ。わたしだけが飲んだ量も、きっと1Lは超えているだろう。

グリューワインとは、ワインに砂糖や蜂蜜やシナモンやクローブ、カルダモンに生姜、ローズマリーにタイムなど、十種類以上のスパイスを混ぜてギリギリ沸騰させずアルコールを飛ばさないくらいで煮たホットカクテル。相当にカロリーが高いことをもちろん分かってはいるんだけれど、本当にえらいほど美味しくて、やっぱり沢山飲んでしまう。どうして16歳が堂々と飲酒していてその旨を発言しているかといえば、オーストリアは16歳から飲酒及び喫煙が可能な国なので、つまるところわたしは合法だからだ。16歳から合法的に飲酒できるオーストリアは酒飲みの地を受け継いだ私にとって、なんて最高なのだろう。

ままの真正面に座り手短に夕食を済ませてから、食事用のテーブルの上に飾りついでにおいてあるグリューワインの瓶へ手を伸ばして、わたしが飲む分とままが飲む分を小さな鍋に流し込んで火をつける。黒色の鍋に広がる葡萄色を見ていると、なんとなく心が落ち着くし、早く飲みたいとうきうきしてしまう。ふつふつと小さく泡立ちはじめたら素早く火を消して2つの色も形も違う同じくらいの大きさのマグカップに注ぐ。当然ながら熱いのでグラスでは持てない。もはやグリューワインのない冬の夕食後なんて考えただけでつまらない。この間の土曜日なんて、目が覚めてからいきなり飲みたくなって、お昼ご飯とともに飲んでいた。わたしは飲酒するとぐずぐずになるからお昼から飲んだその日は当然何もできないししなかった。あ、買い物には行った。ここでの何もしないというのは、しなければいけない勉強やピアノのことなんだけれど、やっぱりお酒を飲むとぐずぐずになってできなくなる。

グリューワインを飲みながら読む江國香織は、いつもより数倍力強く、彼女の言葉がわたしの心に入ってくる。あの時はきらきらひかるを読んでいた。潔癖症でホモの旦那と、精神疾患でアル中の妻の話。

冬にしか飲めないのが惜しいけれど、確かに冷ましても美味しいのだがグリューワインは夏に飲むにしては濃厚過ぎるね。携帯の電池が残り3%だしもう寝ようと、部屋の中でつけていたろうそくの火を吹き消したら、少し焦げたような匂いが広がった。